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「息もできない」 [映画]

息もできない [DVD]

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  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: DVD

昨年、大きな話題を呼んだ作品ですが、このGWにやっと見ました。

「情容赦のない仕事ぶりで恐れられている取立て屋のサンフン。借金の回収だけではなく、学生運動の妨害や屋台の強制撤去でも手加減しない非情な男。そんなサンフンはある日、女子高生のヨニと出会う。それは殴り合いから始まった出会い。だが、彼らはお互いに通じるものを感じる。実は2人はそれぞれ、自分の親との関係に問題を抱えていた」

“家庭内暴力”が物語の根幹をなす大きなテーマであり、
父親が料理の乗った卓袱台をひっくり返すシーンまで登場するので、
最初は「1970年代の日本映画みたいだなあ」と気楽な感じで見ていたら、
いつの間にかグイグイ引き込まれ、気がついたら落涙していました。
僕が映画を見て泣いたのは、いつ以来だろう。
(ウルウルするぐらいなら、よくあるけれど)
でも、ストーリーに感動したというより、
監督&主演のヤン・イクチュンの演技にやられてしまった感じですね。
凄い役者です。必見です。

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「人間失格」 [映画]


人間失格 豪華版 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD

あまりにも有名な太宰治の小説「人間失格」の映画化。
僕は高校生の頃にこの小説を読んで、
主人公・大庭葉蔵の、自意識過剰で饒舌で、実は計算高いという性格に、
まったく感情移入できなかった記憶があるのですが、
この映画の大庭葉蔵は、拍子抜けするほどピュアなキャラクターで、
それを生田斗真が誠実に、違和感なく演じています。

物語も、生活能力ゼロのダメ男なのに、イケメンに生まれたというだけで、
出会う女がみんな彼に勝手に惚れて、援助して、甘やかしてくれて、
酒とモルヒネに溺れてボロボロになっても、
また新しい女が出てきて、甘やかしちゃう‥‥という、
男の夢を具現化したような、見事なまでのファンタジーになっていて、
純粋に楽しめました。

美術もセットも凝っていて、見応え十分なのですが、
ただ一点、屋台の鮨屋のシーンは考証的にちょっと違う。
そこだけが気になりました。

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「コララインとボタンの魔女」 [映画]


コララインとボタンの魔女 スペシャル・エディション [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: Blu-ray

大好きな「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」のヘンリー・セリック監督作品。
昨年の劇場公開に行きそびれ、最近になってやっと見ました。
「新しく越してきた家で、忙しい両親にかまってもらえず、すねている少女コラライン。
 あるとき、家の中に隠された扉を発見し、その向こう側に行ってみる。
 するとそこにも同じ家と、本物よりずっと優しい“別の両親”が存在していた。
 ただ気になるのは、彼らの目がボタンになっていることだった‥‥」
なんとなく「千と千尋の神隠し」を思わせるストーリーですが、
とにかく映像がゴージャス。豪華絢爛。百花繚乱。
僕は「跳びネズミのサーカス」のシーンが特に好き。
美しさにうっとりしていると、どんどん話がシリアスになり、
怖くなってくる‥‥という展開にもゾクゾクします。
でも「ナイトメア」のようなダークな世界観を期待すると、
オチが健全すぎて、ちょっとがっかりするかもね。

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あしたのジョー [映画]

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映画館で観てきました。
いや〜、ここまで原作の世界観に忠実とは思ってなかったです。
泪橋とドヤ街、丹下ジムのセットも、
力石の過酷な減量シーンも、ノーガードvsノーガードも、
ほとんど原作(昭和40年代テイスト)のまま。
よくぞここまで、と拍手したくなるほど。
山下智久のジョーも期待以上でしたが、
伊勢谷友介は身も心も力石徹になりきっていて素晴らしかった。
長い原作をダイジェストにしないで、
「ジョーvs力石」だけに絞り込んだのが成功の要因でしょう。

ただ、香里奈の白木葉子だけはねえ‥‥。
もうひとつ、宇多田ヒカルの「Show Me Love (Not A Dream)」は、
いい曲だけど、この作品に合わない。
やはり主題歌は尾藤イサオか荒木一郎にしてほしかったな。

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「ザ・ムーン」 [映画]


ザ・ムーン スペシャル・エディション [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • メディア: DVD


1969年、アポロ11号は人類で初めての月面着陸を成し遂げた。
そして1972年のアポロ17号までに、12人の宇宙飛行士が月面を歩いた。
その「月面着陸」とはいかなるものであったのかを、
宇宙飛行士たちの証言と、当時の記録映像によって描くドキュメンタリー映画。

このアポロ17号の成功以降、
なぜか人類は40年近くも月面に降り立ったことはなく、
そもそも、当時のコンピューターの能力で、
このミッションを成功させたこと自体が奇跡みたいなものなので、
「月面着陸はでっちあげ」とする陰謀説がまことしやかに語られたりするわけですが、
この映画に登場する宇宙飛行士たちの証言は、
みな真摯にして、誇りに充ちていて、
彼らの偉業を疑う余地は微塵もないように感じられます。

ただ、当時の映像技術の低さゆえか、
月面活動シーンの映像はぼんやりして、現実感がなく、
リアルな証言とのギャップが大きいのもまた事実。
観終えたとき、すべてがお伽話のように思えてしまうのは、
そのせいもあるのでしょう。

月でも火星でもかまわないから、
1日も早く、ハイビジョンの鮮明な画像で、
着陸シーンを見てみたいものだなあ‥‥と。

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パッセンジャーズ [映画]


パッセンジャーズ 特別版 [DVD]

パッセンジャーズ 特別版 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD


録画しておいたものを、この週末にやっと観ました。
「飛行機事故で生き残った5人の乗客たち。
セラピストのクレアは、そのグループセラピーを担当することになる。
やがて彼女の周りに不可思議な出来事が起こりはじめる‥‥」

ミステリー仕立てですが、ミステリーとして期待するとがっかりします。
ラストの大どんでん返しも、他の作品で何回も見たことがあるオチ。
でも、そのオチを観客に提示した後の余韻、その演出がすばらしい。
それだけで、観る価値は十分にあります。
ほんの数カット、犬が登場するシーンがあるのですが、
僕はその場面でうるうるしてしまいました。
今の僕にとって「犬」ほど、涙腺を刺激するものはありません。

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アリス・イン・ワンダーランド [映画]

「アリス・イン・ワンダーランド」を川崎のIMAXシアターで観てきました。
さすがに劇場のクオリティは高かったです。
わざわざ遠出をした甲斐がありました。

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これからご覧になられる方もあるでしょうから、
映画の内容については書きませんが、
個人的には、ジョニー・デップもアン・ハサウェイもいらないし、
上映時間も半分くらいでかまわないから、
「不思議の国のアリス」(と「鏡の国のアリス」)を、
原作に忠実に映画化してほしかったなあ‥‥と。

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