「カラフル」 [映画]
『河童のクゥと夏休み』の原恵一監督が手がけたアニメ映画。
「ある大きな罪を犯して天界を彷徨っていたひとつの魂に、
人間界に戻って再チャレンジのチャンスが与えられた。
その魂は、自殺した中学三年生の少年の体に“ホームステイ”し、
半年ほどの“やり直しの人生”を送ることになった‥‥」
「もう一度中学生になって人生をやり直したい」。それは誰しも思うことですが、
もしかしたら今のこの人生が、すでに「やり直しの人生」なのかもしれない。
観ながら、そんなことを考えました。
「人生が一度しかない」なら「悔いのないように生きる」ことは大切だけど、
生まれ変わるのだとすれば、悔いがあってもかまわない。
そもそも「人生は後悔の連続」なのだから、
「悔いのないように生きる」というのは「太らないように食べる」と同じくらい、
矛盾した言葉なんじゃないだろうか‥‥などと、
まあ、いろんなことを考えたり、思ったりしてしまう作品です。
秋の夜長に観るにはぴったりの一本です。おすすめします。
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