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「メッセージ」 [映画]


メッセージ [Blu-ray]

メッセージ [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • メディア: Blu-ray

「ボーダーライン」のドゥニ・ヴィルヌーブ監督のSF映画。

ある日、巨大な宇宙船(柿の種型)が地球に現れます。
その宇宙船の中にいる地球外生命体とコンタクトを取り
彼らが地球に来た目的を探るために
言語学者のルイーズがアメリカ政府に呼び出され、
地球外生命体の言語の解析を命じられます。

まったく何を考えているのかわからない宇宙人に対し、
言語学者がその知識を駆使してアプローチしていく前半はスリリングで、
ワクワクするような面白さがあります。
ただし、後半は哲学的なテーマに傾斜してしまうので、
そこが好みの分かれるところかと思います。

僕は小学生の頃から、
UFOが東京の上空にやってくるという夢を何度も見ていて、
いつか本当にそういう日がくるのではないかと密かに思っているので
この映画は単純に楽しめました。
とりあえず、宇宙人に出会ったら
自分の名前を伝えるところから始めればいい、というのは
すごく参考になりました。

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「お嬢さん」 [映画]


お嬢さん 通常版 [Blu-ray]

お嬢さん 通常版 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • メディア: Blu-ray

「オールドボーイ」のパク・チャヌク監督が、
サラ・ウォーターズのミステリー小説『荊の城』を原作に、
舞台をヴィクトリア朝のロンドンから日本統治時代の朝鮮に変えて描いた映画。

「お嬢さん」というタイトルのイメージとはまったく異なる内容で
女性ふたりの濃厚なラブシーンがあったり、拷問シーンがあったりしますが、
映像がスタイリッシュなので、それほど過激には感じません。
1930年代という時代設定もあって、
谷崎潤一郎や江戸川乱歩にも通じる世界観を持つ作品です。

主人公のお嬢さんの名前が「秀子」というのが気になって、
映画公開時のインタビュー記事を読んでみたら、
なんとパク・チャヌク監督が最も敬愛する女優が「高峰秀子」であり、
しかも全ての映画の中で一番好きなのが、
成瀬巳喜男監督の「乱れる」だと言っていてびっくり。
http://cinefil.tokyo/_ct/17045768

「乱れる」は5年前にこのブログに書いた通り、
僕が「墓場まで持って行きたい映画」の一本ですし、
高峰秀子さんは、僕にとっても世界ナンバーワンの女優です。
http://hikari-h.blog.so-net.ne.jp/2013-08-07

そう書いていたら、また「乱れる」が見たくなりました。


乱れる [DVD]

乱れる [DVD]

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • メディア: DVD



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「アギ鬼神の怒り」 [映画]

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「アギ鬼神の怒り」は僕が23歳の時に撮った劇場用映画です。
内容は「今昔物語」の中の「近江国ノ安義橋ノ鬼、人ヲ喰ラフ話」を基に
鬼と人間の対決を描く時代劇で、舞台は平安時代末期。
ロケは京都宇治と木津川、セット撮影は東映大泉撮影所で行いました。
http://agua.jpn.org/film/c211.html
http://movie.walkerplus.com/mv17350/
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=86626
http://home.f05.itscom.net/kota2/jmov/2000_03/000304.html

出演者は、中村久美、益岡徹、伊武雅刀、天本英世、岡田英次、蜷川有紀
赤星昇一郎、巻上公一‥‥と、錚々たる顔ぶれ。

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1986年にはフランスの「アボリアッツ国際ファンタスティック映画祭」に
正式出品され、グランプリの最終候補にノミネートされました。
http://www.allcinema.net/prog/award_top.php?num_a=38


アギ~鬼神の怒り~(ノーカット)’84(VHS)

アギ~鬼神の怒り~(ノーカット)’84(VHS)

  • 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
  • 発売日: 1988/03/25
  • メディア: VHS




先日、その「アギ鬼神の怒り」がyoutubeにアップされているのを発見。
無許可なので、本来なら著作権者の僕が抗議するところなのですが、
この映画は過去にビデオソフトが発売されただけで、DVD化もされておらず、
見たいと思っても見ることができないという状況なので、
しばらくはこのままにしておこうと思います。
(画質はひどいですが‥)

現在、この映画のネガは東京国立近代美術館フィルムセンターの
専用保存庫に保管されていて、僕にも容易に持ち出すことはできません。
でもいつの日か、画像を修正してデジタルリマスター版を作りたいと思っています。
35ミリフィルムで撮影されているので、4Kリマスターなら
かなりな高画質になるはずです。

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「少女は悪魔を待ちわびて」 [映画]


少女は悪魔を待ちわびて [DVD]

少女は悪魔を待ちわびて [DVD]

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • メディア: DVD

韓国のクライムサスペンス映画をよく観ます。
暗くて重い内容が僕好みということもありますが、
韓国の俳優は演技の熱量が違うというか
存在感が強烈なので、つい引き込まれてしまいます。

この「少女は悪魔を待ちわびて」も最近のお気に入りの一本。
殺人鬼に父親を殺された少女が、復讐を心に誓い、
犯人が出所するまで15年間も待ち続ける‥という話で、
設定や展開にはいささか強引な所があるものの、
俳優の演技は見応えがあります。

中でも殺人鬼を演じたキム・ソンオには驚きました。
まるで本物の殺人犯のような凄い目つきをしていたので
「この俳優は誰?」とネット検索したら
出てきた写真が普通のイケメンだったので、もっとびっくり。
それもそのはず、キム・ソンオは役作りのために16キロも減量したのだとか。
俳優の減量は珍しくないけど、もともとスリムな体型の16キロ減は辛い。
映画の中に裸になるシーンがあるのですが、
力石徹を思わせるギリギリの肉体で、
CGなんじゃないかと目を疑ったほど。

日本の俳優にはここまでの怖さはなかなか出せないですよね。
北野武監督の「アウトレイジ」シリーズなんて、
韓国の俳優を使えば、何倍も怖い映画になるんじゃないかと思ったりします。


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「ボーダーライン」 [映画]


ボーダーライン[DVD]

ボーダーライン[DVD]

  • 出版社/メーカー: Happinet
  • メディア: DVD

この4月は仕事の予定が変わり、時間が空いてしまったので、
録画しておいた映画をまとめて観ました。
『アイアムアヒーロー』『インサイダーズ/内部者たち』『マジカル・ガール』
『10 クローバーフィールド・レーン』『バットマン vs スーパーマン』etc‥
どれも面白かったのですが、
中でも特に印象に残ったのがこの作品。

内容をわかりやすく説明すると、
FBIの女性捜査官が、麻薬カルテルを極秘捜査する特別部隊にスカウトされ、
潜入したメキシコで、凄惨で無慈悲な現場を目の当たりにして、
少しずつ善悪の境界線を見失っていく‥‥という話。

どのくらい事実に近い脚本なのかはわからないけど
この映画に出てくる麻薬組織の実像はリアルでめっちゃ怖い。
演出はシリアスですが、内容はほとんどホラー映画。
カタルシスがない結末も僕好みです。
そして、謎のコロンビア人を演じるベニチオ・デル・トロがいい味を出してます。
スターといえば爽やかなイケメンばかりの時代にあって、
デル・トロみたいな暑苦しいほど男臭い役者って貴重だなあと思います。

監督のドゥニ・ヴィルヌーブは、この先も
「ブレードランナー2049」と「デューン砂の惑星」を
撮ることが決まっているという超売れっ子ですが、
今のハリウッドの監督の中では、頭ひとつ抜けた才能を感じます。

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「シン・ゴジラ」 [映画]

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「シン・ゴジラ」。評判がいいので、映画館で観てきました。
東京湾にゴジラが出現し都心に上陸したら、政府と官僚たちはどう反応するのか、
「有事における安全保障」のリアルなシミュレーションを
スピーディーなカット割りと早口のセリフ、テロップを駆使して見せる前半はすごく面白く、
大傑作の誕生か?‥‥と、身を乗り出すほどだったのですが、
ゴジラへの対抗策が出てきた後半になって、一気に予定調和の展開になってしまいます。
何より、対抗する準備が整うまでゴジラがおとなしく活動停止しているという
ご都合主義の設定はいただけない。
それでも、ゴジラのデザインの美しさや特撮の出来栄え、そして音楽は
間違いなくハリウッド版を凌駕していると思います。
あと、初期形態のゴジラが呑川を遡上するシーンは素晴らしかった。
あの場面だけは、もう一回観たいですね。
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「ホドロフスキーのDUNE」 [映画]


ホドロフスキーのDUNE [Blu-ray]

ホドロフスキーのDUNE [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • メディア: Blu-ray

アレハンドロ・ホドロフスキーは「エル・トポ」で知られるカルト映画の巨匠。
そのホドロフスキーがフランク・ハーバート原作の「DUNE」を
40年前にSF超大作として映画化しようと試み、頓挫したことはひとつの伝説。
この映画は、その「DUNE」がどんな映画だったのか、なせ頓挫したのかの真相に
監督本人と当時の関係者へのインタビューで迫るドキュメンタリー。
いや、とにかくホドロフスキー本人の話が抜群に面白い。
インタビュー当時84歳だったとはとても思えないほど、若々しく、エネルギッシュで
うさんくささ、いかがわしさもちょっとあって、凄く魅力的。
特にサルバトーレ・ダリに出演交渉した話には引き込まれてしまいました。
ホドロフスキーが映画監督として天才だったとは思わないけど、
語り部としては超一流だと感じました。
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「涼宮ハルヒの消失」 [映画]


涼宮ハルヒの消失 限定版 [Blu-ray]

涼宮ハルヒの消失 限定版 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 角川映画
  • メディア: Blu-ray

「涼宮ハルヒシリーズ」と言えば、熱狂的ファンを持つ超人気ライトノベル。
でも僕は原作は読んでないし、アニメ版を数話見て基本設定を知っている程度。
そんな浅い知識で観たのに、映画版『涼宮ハルヒの消失』は面白かった。
5年前の作品ですが、最近観返してやっばり名作だと思いました。
ストーリーをものすごくざっくり説明すると、
「ある日突然変わってしまった世界を元に戻そうとする男子高校生の話」‥なんですが、
いわゆるパラレルワールドもの、タイムトラベルものというより、
ものすごくピュアな純愛映画というのが本質なのではないかと思います。
季節の設定が冬で、夜のシーンが多く、
寒さの演出を効果的に使っているのが切なさを際立たせています。
ラスト近くの、最も美しい場面で、
エリック・サティの「ジムノペディ」という曲を使っているのですが、
これは僕が昔撮った『うばわれた心臓』(楳図かずお原作)という映画でも使った曲で、
なんだか懐かしい気持ちになりました。
少年(少女)の頃、ジュブナイル小説を読んだ時の気分に戻りたいという方にお薦めします。
164分という長い作品なので、躊躇されるかもしれませんが、
おそらく、予備知識ゼロで観ても楽しめるはずです。

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「オータム・イン・ニューヨーク」 [映画]


オータム・イン・ニューヨーク [DVD]

オータム・イン・ニューヨーク [DVD]

  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2012/10/25
  • メディア: DVD

WOWOWでやっていたので久々に観ましたが、好きな映画です。
「プレイボーイの中年男が難病を抱えた若い女に恋をする」という
ありがちなストーリーで、内容もきわめてシンプルなのですが、
泣かせようとするあざとい演出がなく、ハッピーエンドじゃないのが僕のツボです。
そして何より、ウィノナ・ライダーが美しい。
宝石のような美しさに加え、儚さと危うさがあって、ぐっと引き込まれます。
この頃のウィノナ・ライダーはハリウッドの歴代女優の中でも、
トップクラスの美しさではないでしょうか。
この作品が公開された翌年、ウィノナはトラブルを起こし、
以降、輝きが急速に失われていくわけですが、
そんな時の流れを思いながら観たら、いっそう切ない気分になりました。
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「脳男」 [映画]


脳男 [DVD]

脳男 [DVD]

  • 出版社/メーカー: バップ
  • メディア: DVD

この三連休に録画していた映画をまとめて観た中の一本。
あまり期待してなかったのですが、面白かったです。

原作では男だった犯人を女にしたり、
120キロの巨漢の刑事が江口洋介だったりするので、
原作小説ファンにとっては残念な出来なのかもしれませんが、
「脳男」役の生田斗真がびっくりするほどかっこいい。
生田斗真は今の若手の中でナンバーワンと言ってもいいくらい、
魅力的な俳優に成長したのではないでしょうか。
もうひとつ、栗田豊道(撮影監督)の映像が素晴らしい。
僕が映画を撮るなら、カメラマンはこの人しかいないと思います。

映画の内容としては、犯人のキャラ設定や警察描写の甘さなど、
ツッコミどころは多々あるのですが、
バットマンシリーズを観るような気分で鑑賞すれば、かなり楽しめます。
「正義の味方だけど、容赦のない殺人鬼」という設定も、
桃太郎侍みたいで、僕は好きです。
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