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藤本繁蔵について [鮨]

藤本繁蔵についてご質問をいただいたので、
僕が拙著「日本一江戸前鮨がわかる本」の中で
藤本について書いた文章の一部を抜粋して載せておきます。

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藤本繁蔵は明治35年(1902)、東京の茅場町に生まれました。生粋の江戸っ子です。
数え11歳で神田の鮨屋に修業に入り、20歳にして一端の職人になった藤本は、
その腕を請われて「二葉会(二葉鮨)」に身を置きます。
総勢80人にも及ぶ鮨職人が鎬を削っていた中、藤本は「二葉会」のトップとして君臨しました。
そして戦後。日本橋『すし春』、赤坂『にし木』、六本木『きよ田』(後に銀座に移転)と、
それぞれ斯界に名を刻む名店を、藤本は“雇われの親方”として渡り歩いていきます。
(中略)
つまり藤本繁蔵という人は、東京を代表する歴史的名店ばかりを渡り歩き、
腕一本で一流の文化人、財界人、政治家の舌を魅了してきた男というわけです。
ただし、藤本の名声はこうした文化人や財界人の評価によって得たものではありません。
藤本を「天才」と呼ぶのは他でもない、同じ時代を生きた鮨職人たちなのです。

http://hikari-h.blog.so-net.ne.jp/2018-03-09-1

( ↑ こちらのページもご参照下さい)


日本一江戸前鮨がわかる本 (文春文庫)

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  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2009/06/10
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