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京都取材 [仕事]

「私は利休」の取材で京都に行ってきました。

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今回も木村宗慎先生のコーディネートによる取材です。
一番の目的は、大徳寺の塔頭「瑞峯院」の中にある「平成待庵」の撮影。

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「平成待庵」は京都山崎「妙喜庵」に現存する、
千利休作と伝えられる茶室「待庵」の写しとして造られたもの。

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とても現代の作とは思えないほど、侘びた味わいを見事に再現しています。
作画の連打一人さんと一緒に、茶室の写真を撮りまくりました。

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昼食は、木村先生に案内していただいた祇園の「いづ重」で、
鯖と鱧の棒寿司と鮎の姿寿司を堪能。
いや〜「いづ重」の寿司は旨い。感激です。
感激と言えば、もうひとつ大感激の出来事が。

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なんと、木村宗慎先生から素晴らしいお茶碗をプレゼントしていただきました。
永楽善五郎十二代和全作の「半使写(はんすうつし)茶碗」。
予想もしていなかったことなので、びっくりしてしまいました。

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半使茶碗とは李朝時代に作られた高麗茶碗の一種。
これは永楽和全によるその写しです。
京焼の肌理の細かい土を用いながらも、和全の技巧によって、
高麗茶碗の土味や梅花皮まで巧みに表現しています。

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十六代即全の識で「半使写茶碗 耳聾軒和全作」と書かれています。
「耳聾軒」というのは晩年に耳を聾したことから名乗ったという、和全の号ですから、
おそらく明治に入ってからの作と思われます。

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帰り際に「柳櫻園茶舗」に寄って買ってきた抹茶「無上」で、
薄茶を点ててみました。
琵琶色の肌に緑が映えて、最高に美しい。
木村宗慎先生、本当にありがとうございました。一生の宝にします。

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